【沼津】JAなんすん様より熱いオファーを頂き、本日、高海千歌が『西浦みかん大使』に就任致しました!!
— ラブライブ!シリーズ公式 (@LoveLive_staff) February 12, 2020
千歌ちゃんに代わって高海千歌役・伊波杏樹が、ららぽーと沼津にて行われた大使就任式に出席しました。
これからも沼津のみかんを、地元の元気を世界に伝えていきます!!🍊🍊🍊
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『西浦みかん大使』に就任した高海千歌ちゃんのポスターに描かれたスカートのシワの件が騒動になっています。
この騒動に関して、私は「表現そのものを否定はしないが、不特定の多くの人が見るにはふさわしくない表現技法である」という意見を、実体験を含めて6つのツイートにまとめました。
今回の記事では、意見ツイートに書ききれなかったことをもう少し詳しく書いていこうと思います。
意見ツイートの先頭のツイートはこちらです。以降、5つのツイートを連ねています。
みかん大使のスカートの件、あの技法は広く一般の人が見るイラストに使わない方がいいと私も思います。— Gabriela (@Gabriel87216398) February 14, 2020
普通の制服生地のプリーツスカートはあの位置にはシワは寄りにくいし、多くの女性は自分の腰回りに視線が集まらないよう身嗜みに気をつけているものです。正面から風を受けないように立つとか。
このツイートと重複しますが、急ぎまとめたツイートは自分でもわかりにくいと思ったので、ここから改めて意見を述べます。
①通常、制服生地のプリーツスカートでは、とくに極端なポーズをとっているわけでもない直立の姿勢の場合、スカートにあのようなシワが寄ることは考えにくい。また、多くの女性は下着が透けないよう、あるいはタイトなシルエットの服を着るときは下着のラインが出ないよう注意するのが身嗜みであり、風を受ける時の立ち方なども日常的に気を付けている。このような立場から見ると、あのようなスカートのシワの表現は相応しくないと感じる。もしこのようなことが実際にあれば、私は当人に身嗜みを整えるよう注意をするだろう。
②一方で、アニメやマンガ(とくに男性向けのもの)で一般的にみられる表現手法であるため、アニメやマンガに日常的に触れている人にとっては気に留めるようなものでないことも一理ある。ラブライブ!サンシャイン!!の一連の作品はずっとこのような手法で描かれている。また、ラブライブ!シリーズはファンの大多数が男性のコンテンツであり、私は自分からこの男性の輪の中にお邪魔している立場であることから、男性に好まれる(と思われる)表現については概ね受け入れてきた。だから、いまさらこの表現手法を禁じようという意図はない。しかし、ファン以外の不特定多数の人の目に触れるようなものなら、イラストを世に送り出す側は普段とは違う視点を持って配慮すべきであったと考える。
③なぜ私は特にこのスカートのシワ表現を問題視しているのか。私は以前、知人男性から服についているリボンベルトについて「股間にリボン」などと真正面から言われたことがある。当時の私にはそんなつもりは全くなかったためこの発言には不快感とショックを受けたものだったが、「人は(そんなところにそんなものがついていたら)見てしまうものなのだから気をつけなければならない」と思い知った。いま振り返ると、あえて直接このようなことを言われたのは「見てしまう」ことの居た堪れなさからくる苦言のようなものだったのかもしれない。高海千歌は実在しないキャラクターだが、仮にも若い女性の形をしており、さらに実在する声優がキャラクターにシンクロする演出で売り出されている。(意図していないにせよ)見る人の視線を股間に誘導するような表現手法が使われたイラストは、多くの人に見てもらうことを目的とした特産品の広告塔として相応しいとは考えられない。
④仮に世に出された表現について問題が見つかったとしても、侮辱したり、脅迫して抹消を迫るようなことはしてはいけない。言いすぎていないか、論点がズレていないか、誤解がないか、感情垂れ流しになっていないかを発言者はよく考えなければならない。意見に賛同する場合も発言には慎重になるべきである。仮に、感情に任せて抹消の要求を押し付けることが認められてしまったら、どんなものであっても同じように抹消されることが認められてしまう。そうなってしまったら、あらゆる表現が危機に陥ることになってしまう。
ここまでが、この件への意見です。
そして、ここからは最近起こった、これに類する騒動を見ての雑感です。
みんな攻撃的で恐ろしいです。大切な思いや考えを否定されて頭に血が上るのはわかりますが、かなり酷い言葉が使われていたり、あるいは小馬鹿にするような態度を隠さないツイートが多く、肯定派、否定派ともに酷い有様です。
2月に入った頃、先の「宇崎ちゃん献血ポスター騒動」について、このブログに書こうと思っていました。アニメやマンガが好きな者として、多様な表現が世に存在することを認めて欲しい、とまでは言いませんが、表現が不用意に人を傷つけず、なおかつ楽しむ人が安心して楽しめる状態になって欲しいと思ったからです。このブログはほとんど壁打ちブログですが、私がひとりの大人としてこの問題を考え、このブログ内で整理し、なにかきっかけがあれば人と話をする、そういった草の根的な活動が何かに結びつく可能性があるかもしれないと思ったからです。でも、宇崎ちゃんの件のあまりの過熱ぶりを見て、意見を書くにはあまりに難しいと感じていました。
私はラブライブ!シリーズのファンなので、今回のイラストを擁護する意見をたくさん見ます。が、少し違うワードで検索したりすると否定的な意見もたくさん見ます。正直、どちらの場合も強い論調で他の意見を寄せ付けないものが多く、読んでいると変にドキドキして具合が悪くなってくるし、昨晩は眠れませんでした。ファンだから余計に気になるのです。今回は、一番推しているラブライブ!サンシャイン!!に関わることだからこそ、苦しい思いをしながらもなんとか早い段階で意見を述べました。
ラブライブ!シリーズの作品の本質が、お色気なんかではないことはファンなら知っているはずです。しかし、お色気やそれに類する描写で男性ファンを勝ち取ってきたことも事実だと私は考えています。のんたんの「わしわし」や千歌ちゃんの逆上がりのシーンはストーリーに必ず必要なものではありませんが、映像の中で印象的に使われていたし、実際人気もあります。アイドルを題材にした美少女コンテンツとしての宿命でもあったのでしょう。
ラブライブ!サンシャイン‼︎が担い始めた地域活性の役割によって、単なるお客さんとは違うステークホルダーも増えていったのでしょう。目に見える範囲以外に、負うべき責任や配慮すべき事柄は日に日に増えていってるのだと想像できます。展開の仕方も従来の方法からアップデートが必要な時期なのかもしれません。
これまでも地域の広告塔的に、沼津夏まつり・狩野川花火大会のポスターとして浴衣イラストが使われたり、のっぽパンやぬまっちゃのパッケージになったりしていましたよね。今後もこうやって起用してもらえるといいのですが。